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セントレア第2ターミナルがオープン!LCC専用ターミナルの特徴と世界の空港事情

2019.12.10

今年9月20日に、セントレアの愛称で知られる中部国際空港(愛知県常滑市、以下セントレア)に LCC専用ターミナルである第2ターミナルがオープンしました。

LCC専用ターミナルを設ける国内空港は4つ目で、如何にLCCの存在感が増しているのかが分かります。今回はセントレア第2ターミナルとともに、LCC専用ターミナルの特徴について紹介します

セントレアの第2ターミナルの概要
セントレアは2005年に開港した中部地方最大の空港で、名古屋駅から最短約30分でアクセスできます。新しくオープンした第2ターミナルはLCC専用施設であり、大手航空会社が就航する第1ターミナルとすみ分けされるようになりました。

 

シャトルバスでアクセスする成田国際空港のLCC専用ターミナルとは異なり、セントレアの第2ターミナルは第1ターミナルとコンコースで近接されていて、中部国際空港駅からは徒歩約7分で到着します。2018年にオープンした新感覚飛行機テーマパーク「フライト・オブ・ドリームズ」は当初の想定を上回るほど人気が高く、今後ますますセントレアへの注目度が高まっていきそうです。

 

※フライト・オブ・ドリームス
ボーイング787初号機の展示をメインとした複合型商業施設。チームラボによる体験型デジタルコンテンツエリア「フライトパーク」と、ボーイング創業の街シアトルをテーマとしたお食事やショッピングを楽しめるエリア「シアトルテラス」で構成されています。

 

LCC専用ターミナルを持つ日本国内の空港
セントレア以外にLCC専用ターミナルを持つ国内空港には、成田国際空港・関西国際空港そして那覇空港、と3つの空港があります。もっとも早く誕生したのは関西国際空港の第2ターミナルで、2012年にオープンしました。次が那覇空港、そして成田国際空港の第3ターミナルは2015年にオープンしています。

 

かつて那覇空港のLCCターミナルは貨物エリア内にあり、国内線ロビーからシャトルバスで向かわなければならなかったため2014年に一旦終了となり、現在は国際線と国内線の間にある内際連結ターミナルがLCC専用ターミナルとして機能しています。

 

ちなみにLCC専用ターミナルビルと言っても、必ずしも全てのLCCが専用ターミナルに就航しているわけではありません。たとえば、成田国際空港の第2にはエアアジアXやスクート航空などが就航しています。そのため、LCCを利用する際にも必ず事前にターミナル番号を確認する必要があります。

 

海外の空港に見るLCC専用ターミナルの特徴
世界最大級のLCC専用ターミナルを持つ空港といえば、マレーシアのクアラルンプール国際空港やシンガポールのチャンギ国際空港のバジェットターミナルです。これらの空港は、日本初のLCCピーチ・アビエーションが最初に就航した関西国際空港の設計の参考になったようです。

特に大きな影響を与えたシンガポールのバジェットターミナルは、コンパクトで簡素な作りになっていて、大きな航空会社のカウンターもなければ、飲食店もほとんどありません。セキュリティチェックは自動化が進められています。天井材を使用せず、配管などの内装がむき出しになっている設計で、コスト削減を徹底したつくりになっています。

関西国際空港もこのシンプルなスタイルを参考に自然光の取り込みやユニバーサルデザインへの配慮などの工夫を織り交ぜて設計し、そのスタイルは成田国際空港やセントレアにも影響を与えているのです。

空港施設利用料を安価におさめるところもチャンギ国際空港などを参考に、関西国際空港ではLCC専用ターミナルの使用料金を従来の半額程度におさめています。

 

海外にはドイツのフランクフルト・ハーン空港やイギリスのロンドン・ルートン空港など、LCC専用空港も誕生し始めていますが、それらの多くは中心部からのアクセスが良くないと指摘されています。現在日本にLCC専用空港はありませんが、成田国際空港のLCC専用ターミナルなど、アクセス面が弱点になりがちなのは世界共通なのかもしれません。裏を返せばアクセスの良い空港に就航する大手航空会社の強みとも言えます。

 

まとめ
国内では4つ目のLCC専用ターミナルがオープンしたことで、如何にLCCの存在感が増しているのかが伝わってきます。世界には現在100社以上のLCCがあり、日本にも多くの会社が就航するようになってきています。2019年のベトジェットエア就航は、記憶に新しく、2020年にはJALのLCC「ジップエア」が成田空港を拠点にバンコクやソウルに就航することが決定しています。こうした流れを受けて、今後も世界中でLCC専用空港やターミナルについて検討されていくことでしょう。

 

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